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By wps.

社会人のための英語学習:総論①(現在の英語力)

1.骨のある英語学習記事を書きたい。

昨年1年間、新型コロナウイルスの大きな影響を受けたアメリカで、テレワークを余儀なくされた。家族もおらず、友達もいない中で、noteの英語学習関係記事をチェックするのが日課となっていた。目にしたのは、結局はアフィリエイトリンクに誘導することが目的の記事、オンラインサロンメンバー募集のための記事、大して英語の実力がないと思われるのに勉強法を説く記事、一週間や一ヶ月という短期の勉強体験にしか基づかない記事ばかりで、あまりいい気持ちがしなかったことを覚えている。

人は簡単に英語がペラペラになるはずがないし、単調な学習を毎日継続することもまた難しい。自分の弱さに折り合いをつけながら、少なくとも何かしら英語と接し続ける生活を何年も何年も続けることでしか上達できない。私はそう思っている。noteに溢れているような、才能に恵まれた人か、はたまた大して勉強していない人の記事は、そう役に立つものではない。英語が伸びず、英語学習の継続が難しいと感じている人に対して、地道な英語学習の大事さと、いかにして挫折を乗り越えていくのかを伝えたくて、改めて英語学習の記事を何回かに分けて書きたくなった。

2.スコア等で見る英語能力の変化

自分のTOEIC LRスコア等の変化は下記にまとめたとおりだ。大学生時代に最初に受験したTOEIC LRのスコアが620だったことを踏まえると、「よくここまで伸ばすことができたな」と思う一方で、「30代半ばにして結局ここまでしか到達できなかったな」と悲観的な気持ちになることもある。

【大学生】
2004年:TOEIC LR 620(L:325/R:295)
2005年:語学留学(1ヶ月)
2006年:英検准1級

【社会人】
2008年:TOEIC LR 790(L:400/R:390)
2010年:TOEIC LR 880(L:440/R:440)
2013年~15年:転勤により英語学習中断
2017年:TOEIC LR 960(L:495/R:465)
2018年:TOEIC SW 320(S:140/W:180)
2020年:ワシントンDC駐在(1年間)、DMM英会話開始(2月)
2021年:Versant 55、DMM英会話学習時間15,000分到達(3月)

3.実際の英語力(2021年時点)

スコアに表れない英語能力の部分についても付言したい。現在自分は、英語の四技能に関して、実質的には問題を抱えていない。毎日のニュースは英語で読み/聞くもので、日本語のニュースには接しない。「英語の資料を読んで日本語の概要を作る」ような業務は、負荷の低い仕事と感じる。数十ページの英語の資料を作成することもある。多人数に向けてのプレゼンや1対1のインタビューや打ち合わせを1時間程度行うことは数多く経験してきたし、質疑応答で意思疎通ができないような事態は起こらず、相手の反応を踏まえれば自分の発言内容が「理解されている」という確信がある。

このように書くと自分の英語能力がさも完璧かのように読めるので、逆にできないこともハッキリさせておきたい。多くの、仕事に関係しない英単語やフレーズは習得できていない。例えば、文化や食事、動作に関係するボキャブラリーは学生時代以下ではないかと思われる。ただし、そういう単語を使わなくてはならない場面に遭遇しないので、基本的な語や自分の専門とする用語を使って十分コミュニケーションできる。

仕事関係やオンライン英会話で会う人は、「自分の話を聞こうとする意志がある人」であるため、相手に聞く姿勢がある。また、自分の予想しない突飛な話も出てこないので、「何を話しているか分からない」という状況は発生しない。しかしながら、駐在時代には、スーパー、コールセンター、レストラン等の、「機械的に業務を処理する人」が話す英語(主に黒人英語)が全く聞き取れず、こちらの英語も理解されないといった場面が多々あった。このような「失敗体験」に当初は落ち込んだものだが、例外的な場合にこだわっていても仕方がないと多くのネイティブに諭され、また、彼らもまた方言やアクセントの違いに戸惑うという事実を知ってからは、さほど気にならなくなった。

4.現在の日常的な勉強内容

今後の記事でも述べるが、英語学習者の課題は、「いかにして無理のない勉強法に落ち着くことができるか」ではないかと思う。むしろ、英語学習を習慣化することができれば、その後何年も継続することができるし、結果的に英語能力も知らず知らずのうちに伸びているだろう。貴方が英語能力に不安が有しているのだとすれば、自分が注力したい分野に関連する勉強を継続できていないからではないか。具体的な勉強方法やその教材は二の次であると思う。飽きて勉強を中断してしまうなどの紆余曲折を経て自分が現在行っている毎日の勉強内容は、以下のとおりだ。これに加えて、業務関係のニュースやポッドキャスト、海外論文といった媒体にも時間を割いている。

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ポッドキャスト

オンライン英会話

参考書

次回以降は、具体的に行ってきた過去の勉強内容を紹介しつつ、なぜ地道な勉強法しかないと思うに至ったかを述べていきたい(②に続く)。

投稿:3/21/2021