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By wps.

知財検定2級勉強法

最近流行りの知的財産に特化した資格試験は、下地がほとんどなくても、問題集の繰り返しで取得可能だった。

①きっかけ

自分の仕事に直接的に関わるわけではないが、仕事をする上で時には法令を参照することもあり、特許法や著作権法の考え方を知っておくことは損はないだろうと判断し、受験を決意した。時間が惜しかったので、3級は飛ばし、関連する実務経験があることを理由に知財検定2級を直接受験することに。このように書くと、元々知識があるように誤解されるかもしれないが、特許法に関して大学院の授業を履修した程度の知識があるのみで、残りの意匠・商標・著作権・不正競争等の法律に関する知識はほとんどゼロだった。

②勉強方法

勉強期間は賞味6ヶ月。1~3ヶ月目は、土曜又は日曜に喫茶店で2~3時間程度、TACのスピード問題集を解き、4~6ヶ月は、毎日ファミレスで1~2時間程度、そして土曜と日曜に喫茶店で2~3時間程度、TACのスピード問題集と知的財産教育協会HPの過去問を解いた。継続した勉強のおかげで合格点に届いたのは間違いないが、実際には4ヶ月には、実力的には合格点ボーダーぐらいには手が届いてたようで(過去問を解いた際の感触から)、5~6ヶ月目は知識の抜けを潰していく作業だった。したがって、問題集をみっちりやれば、社会人でも、3ヶ月間の勉強時間で知財検定2級に合格する可能性は十分あると思う。学科試験と実技試験で勉強方法に違いはなく、また、予備校は不要だ。

使用した教材は、①TACの知的財産管理技能検定 2級学科スピード問題集、②TACの知的財産管理技能検定 2級実技スピード問題集、③知的財産法概説、④知的財産権基本法文集、⑤知的財産教育協会のHPの過去問(過去6回分)である。概説書やテキストを読んでから問題を解くのではなく、最初からドンドン学科試験の問題集を解いていった。もちろん、何を問われているのかすら分からず、また、同じ問題を何度も間違えることもあったが、何度も解くことで、自分の中に知識として残っていった。

③問題演習

TACのスピード問題集は、定評がある。収録されている問題数も多く、良心的な価格設定だと言える。実際、私はTACのスピード問題集2冊を10回ほど繰り返したことで、合格レベルまで這い上がることができた。しかし、必ずしもオススメの問題集とは言えない。過去問から抜き出した問題は良いが、その他のオリジナル問題の精度が悪い。真面目に解答を覚えたものの、過去問や本番で問われたという実感があまりなく、出題の形式も異なる。そのため、他の問題集(もちろん、過去問に準拠している問題集に限る)を手に取ってみて、好みで判断すればよいだろう。

「問題集だけで対策は十分」と言いたいところだが、正確な知識の定着のためには、概説書(なにかしらのテキストでも良い)と法文集は有効だ。問題集の解説を見て、「なぜその選択肢が正解で、その他の選択肢が不正解なのか」を理解しておくことで、初めて本番で使える知識となる。本番の選択肢には、勉強してこなかった内容が含まれることもあるが、基本的な考え方さえ理解しておけば、正解を選択できることも多い。問題集の解説が簡潔過ぎて飲み込めない時には概説書を参照し、それでも足りない時は実際の条文に当たることが必要だと思う。案外、回りくどい解説よりも、条文そのものを読むと疑問点が氷解することもある。概説書や法文集を購入しなくても、解説を見て分からない部分は、インターネットで調べてみるといい。

知的財産教育協会のHPには、過去3回分の試験問題が掲載されている。古い試験問題は掲載が終了してしまうが、私は知財検定に興味を持った数年前から「いつかは受験したい」と思い、ダウンロードしておいたので、助かった。受験を視野に入れている方は、受験が後回しになっても、試験問題を今すぐダウンロードしておくことをオススメする。公式サイトには試験問題と解答しか掲載されていないが、問題集を繰り返して基本的な知識がある状態で望めば、有効に活用できる。間違えた問題等は、手持ちの概説書や、個人で運営されている解説サイトで確認すればよく、わざわざお金を払って購入する必要はないと思う(もちろん、金銭的に余裕があるのなら、アップロード社の過去問を購入した方が良い)。

④より合格の確実性を高める

問題集と過去問を繰り返し解くことで、自然と合格レベルまでの実力がついた。しかし、学習が進んだ頃の難点として、法律の違いがあやふやになってしまうことが挙げられる。知財検定は、大まかに、特許法、実用新案法、意匠法、商標法、著作権法、不正競争防止法、種苗法の知識を問うものだが、これらの法律にまつわる制度や手続は、似通っているようでいて、微妙に異なっている。「補正のできる期間」や「設定登録に必要な費用」など、法律による違いを憶えておかなければならないテーマはいくつも存在する。このようなテーマは、後々まで曖昧なままにしておくのではなく、自分の理解が怪しいと感じた時に、紙にまとめるなどして不安を解消しておくべきだ。

合格ラインは学科・実技試験共に8割(32問/40問)である。8割と聞くと怖じ気づいてしまいそうだが、問題集と過去問で基本的な知識を押さえれば、十分に手が届く。やはり、本番で未知の問題が出題されて落としてしまうことはあるが、その他の問題をしっかり取れば良いだけだ。知財検定2級の対策を行うことで、特に著作権については、日頃の著作物の取り扱いなど、日常的に役立つ知識を得ることができた。社会人が教養を身に付けるという意味では、最適な資格なのかもしれない。

Image: Stuart Miles / FreeDigitalPhotos.net

投稿:3/14/2014